「イチエちゃんに初めて会った時、
この子いつか自殺しちゃうんじゃないかと思ってた。
離婚した後すぐに青森に帰っていたら、絶対鬱とかになってたよ。
あの時岐阜に残って、ほんとによかったんだよ。」
と、盛岡で寿司屋の大将に言われました。
大将の言葉どおり、あの時岐阜に残ってよかったと心から思います。
離婚したらすべてが終わると思っていました。
でも逆で、離婚がすべての始まりだったと、今は思います。
青森に逃げないで、東海での暮らしを自分の力で全うできたこと。
ちょっとしたことかもしれないけど、あの頃の自分には一番必要な経験だった気がします。
「自分の人生を生きる」というシンプルなことすら、見失っていたから。
今、青森の暮らしを楽しめているのは、岐阜で2年間、自分を見つめ直す時間を持ったからだと、本当にそう思います。だから、東海にはまた行きたいと思うし、みんなにも会いたいと思います。
今はすごく自由で楽しいです。
わたしの人生の主人公はわたしですけども、登場人物がわたしひとりでは絶対に成立しません。酸いも甘いも一緒に楽しんでくれる身の回りのすべての人たちは、これからもずっとわたしの財産です。
余談ですが、寿司屋の大将は以前よりこのブログを気に入ってくれていて、以前書いていた「もしもボックスシリーズ」の隠れファンでもあります。
昨日大将から、「コラムニストになれ」と助言をいただいたのですが、コラムニストってどうやったらなれるんでしょうか。そんな疑問も残りつつ、盛岡の夜は更けていきました。
では。